内科について
生活習慣病(高血圧、脂質異常症、2型糖尿病、高尿酸血症、肥満症)などを中心に呼吸器疾患や予防接種などまで幅広く内科領域の治療を行なってまいります。
生活習慣病
生活習慣病とは、食事や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が深く関与し、それらが発症の要因となる疾患の総称です。日本人の死因の上位を占める、がんや心臓病、脳卒中は、生活習慣病に含まれます。
生産年齢人口(15歳以上65歳未満)のみならず、小児から後期高齢者まですべての世代が生活習慣病に罹患する時代になり、国民医療費は増加する一方です。厚生労働省は価格の安い、後発医薬品(ジェネリック医薬品)の利用を推奨し、病院では入院日数の短縮を図るなど、医療費の抑制に取り組んでいますが、目立った成果は出ておらず、医療費の増加には歯止めのかからない状況です。また、2025年には65歳以上の人口が30%を超えると予想されており、超高齢化社会を目前にして、生活習慣病への対策が急務となっているのが現状です。
高血圧
血圧とは、血液が動脈を流れる際に血管の内側にかかる圧力のことです。よく、血圧の”上”、”下”という言い方をしますが、上は心臓が収縮して血液を送り出したときの「収縮期血圧(最高血圧)」のことで、下は心臓が拡張したときの「拡張期血圧(最低血圧)」のことです。
収縮期血圧が140㎜Hg以上、拡張期血圧が90㎜Hg以上のとき、高血圧と診断されます。
多少血圧が高くても、自覚症状がないのが普通です。血圧がかなり高いときは、頭痛やめまい、肩こりなどが起きやすくなります。しかし、こういった症状は血圧とは関係なしによく現れるものです。高血圧は自覚症状があてにならない病気といえます。だからこそ症状があるなしに関わらず、検査・治療を受ける必要があります。
糖尿病
糖尿病は、インスリンというホルモンの不足や作用低下が原因で、血糖値の上昇を抑える働き(耐糖能)が低下してしまうため、高血糖が慢性的に続く病気です。
重症になると血液中の糖が尿にあふれ出ることで甘い匂いがするためその名がありますが、診断は尿糖ではなく空腹時血糖や75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)などの血液検査によって行われます。
1型糖尿病と2型糖尿病があります。1型はインスリン依存型とも呼ばれ、自己免疫疾患などが原因でインスリン分泌細胞が破壊されるもので、インスリンの自己注射が必要です。一方で2型はインスリン非依存型と呼ばれ、遺伝的要因に過食や運動不足などの生活習慣が重なって発症します。その他の特定の疾患や機序(メカニズム)によるものや妊娠糖尿病がありますが、多くは2型であり、日本ではその疑いがある人(可能性を否定できない人を含む)は成人の6人に1人、約1870万人にのぼっています。
糖尿病の恐さは、自覚症状のないままに重篤な合併症が進展することで、微小な血管の障害である網膜症・腎症・神経障害の三大合併症のほか、より大きな血管の動脈硬化が進行して心臓病や脳卒中のリスクも高まります。
生活習慣の改善によって糖尿病を発症する手前で防ぐ1次予防、たとえ発症してもあきらめずに血糖値を良好にコントロールして健康に生活する2次予防、さらに合併症の発症をくい止める3次予防がいずれも重要になってきます。
当院では、生活習慣病の予防から治療のご相談まで幅広く対応しております。お気軽にご相談ください。